학술논문

Polypharmacy and psychotropic drug loading in patients with schizophrenia in Asian countries: Fourth survey of Research on Asian Prescription Patterns on antipsychotics.
Document Type
Article
Source
Psychiatry & Clinical Neurosciences. Aug2018, Vol. 72 Issue 8, p572-579. 8p. 3 Charts, 2 Graphs.
Subject
*SCHIZOPHRENIA
*ANTIPSYCHOTIC agents
*POLYPHARMACY
*PSYCHOSES
*PSYCHIATRIC drugs
Language
ISSN
1323-1316
Abstract
【目的】本研究は、抗精神病薬の多剤併用および併用薬使用の割合について、2016 年のアジアの15 の国と地域 を対象に調査することを目的とした。 【方法】抗精神病薬に関するアジアでの処方パターン研究(Research on Asian Prescription Patterns)の第4 回 調査結果を用いて、各国の多剤併用および併用薬使用の割合について解析した。統合失調症による入院 患者、または外来患者の治療に処方された1 日投与量(抗精神病薬、気分安定薬、抗不安薬、睡眠薬、抗 パーキンソン病薬など)を収集した。本研究にはアジア15 カ国が参加した。 【結果】患者計3744 名の処方箋を検討した。処方パターンには対象のアジア諸国全体で差がみられ、多剤併用 の割合はベトナムで最高(59.1%)、ミャンマーで最低(22.0%)であった。別の併用薬使用についてそれぞ れ最高と最低の割合の国を表すと、気分安定薬は中国(35.0%)とバングラデシュ(1.0%)、抗うつ薬は韓国 (36.6%)とバングラデシュ(0%)、抗不安薬はパキスタン(55.7%)とミャンマー(8.5%)、睡眠薬は日本 (61.1%)とミャンマー(0%)およびスリランカ(0%)が同率、抗パーキンソン病薬はバングラデシュ(87.9%) とベトナム(10.9%)となった。患者すべての向精神薬総量負荷の平均値は2.01±1.64 で、負荷の最高値 と最低値は、それぞれ日本(4.13±3.13)とインドネシア(1.16±0.68)に認められた。 【結論】各国の精神科医の訓練や、市民文化および健康保険システムの差が、こうした割合の差に寄与した可能 性がある。この総量負荷の概念は、他の医学領域に適用できる。 [ABSTRACT FROM AUTHOR]